ー開店から3年が経ちました。どんなふうに感じていますか？

BEAMSとのパートナーシップで3年前にスタートしたけど、私にとってはチャレンジだった。
お客さんと面と向かって話しもできないし、商品開発もアメリカと日本では異なるから、最初はとても心配していたよ。

ーあなたにとって、東京の真ん中でお店を展開するということの意味は？

クレイジーだよね？こんな忙しい渋谷でお店を出すというのは（笑）
忙しく都会で働く人たちには息抜きが必要だと思う。たまには都会を抜け出すこともね。そんな人たちがお店に来て、ラックからサーフボードを取り出し、都会を抜け出して海に行くようなアウトドアライフを提供したかったんだ。そんな機会を作れたら幸せだよね。

インタビューに答えるクリス・ジェンティール

ーブルックリン店との大きな違いは何ですか？

ブルックリンのお店は、近所の人たちが中心のお店。私たちは富ヶ谷か千駄ヶ谷にお店をさがしていたけど、ビジネスにならないと思った。その点この渋谷のお店は全く違うよね。いろいろな人がいて、若者たちはスピーカーで音楽を鳴らしたり、本当に楽しいエリアだよ。
近くにBEAMSのいろいろな形態のお店があるし・・・・・。大きな違いは、歴史の違いで確立されているかどうかだと思うよ。ゆっくりだけど、渋谷もどんどん良くなってきていると感じる。

ーブルックリン店との商品の違いはありますか？

商品は基本同じだけれど、日本からの発信で実現したコラボレーションはたくさんあるよ、日本人の細やかな目線での物作りにはいつも驚かされるね。
【nonnative】とのコラボレーションは本当に素晴らしいアイテムだったし【THE NORTH FACE PURPLE LABEL】とのコラボレーションも毎年好評を得ている。他にもこれまで数回発売している【Vans】とのコラボレーションなども両方のお店で人気があり嬉しいね。　
デザインやアイディアのプロセスには全て自分も関わるようにしているけど、日本からのアイディアも広く取り入れて【Pilgrim Surf+Supply】が持つイメージを保ちつつ、新たな挑戦ができる環境には本当に感謝してる。

この日から Photo Exhibition を開催していた小林昭氏との2ショット

3周年のレセプション風景

自らピックアップしたサーフボードをチェックする目は真剣そのもの

ー今後の取り組みの計画はありますか？

渋谷のお店に関しては、今後もブルックリンのようにコミュニティーハブになるようにスタッフ全員で取り組んでいくつもり。もともと Pilgrim の意味は巡礼者や旅人って意味を持ち、自分は常に何かを探しながら旅を続ける人生でいたいんだ。
それは実際に旅をするってことだけでなくて、何か常に新しいことに取り組むって意味合いも持つんだ。そんな意味でもこれからも新しい商品や人々が興味を持つことを発信していこうと思ってる。
ここ数年かけてモルジブやノルウェーなどでフィルムしたムービーがもうすぐ完成しそうなんだ。映画の公開はもちろん日本でもやるつもりだ。細部に徹底的にこだわった映像だから、きっと皆に喜んでもらえると思う。
そして、新店のオープンを日本で計画している。まだ詳細は言えないけれどこれも近いうちに情報を公開できそうだよ。

スタッフとのコミュニケーションもバッチリ

ー最後に何か一言お願いします。

日本は何度来ても新たなインスパイアを受ける素晴らしい文化を持った国。人々は常に礼儀正しく、この国でお店を持てることは光栄だといつも感じている。
この機会を作ってくれたBEAMSには感謝の言葉も尽きないし、お店に関わる全てのスタッフにお礼を言いたい。次回また日本に来るのが今から楽しみでならないよ。　






Pilgrim Surf+Supply

Address | 1F 1-14-7 Jinnan Shibuya-ku Tokyo Japan
Tel | 03-5459-1690
Time | 11:00～20:00
HP | https://www.beams.co.jp/shop/pss/