カノア五十嵐がHurley Proでの再試合についてコメント

フィリッペ・トリードが制した今年のHurley Pro。そのRound3でカノア五十嵐に降りかかった不運。
そこで何が起きたのか?カノア自身がその状況と心情を話した。

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KANOA IGARASHI at Day 9 at the Hurley Pro  Photo: WSL / STEVE SHERMAN

 

カノア五十嵐はその日、選択の余地なく他の選手よりい多い3試合を戦わねばならなかった。最初のヒートは、Round3の対ミック・ファニングとのヒートの再試合。そのヒートで、カノアがミック・ファニングの最初の波を妨害したと、コミッショナー陣が判断し、試合を取り直すことになったからだ。
WSLはプレスに対して次のようにコメント。
「カノアが試合を決定するような波に乗った時に、(その前の波でカノアがプライオリティを失うはずだった)ブロッキングシチュエーションについて見直しされることとなった。もしルールが適用されていたら、試合結果は全く違うものになっていただろう」

どんな関係においても、そして特にファンに信用してもらいたいような場合には、自らの非を認めることは一番最初に必要なことだ。とはいえ、その決定は完璧なライディングをし、そのヒートを制したカノアの方に当然不利に働いた。再戦の決定が告げられたのは、カノアがRound4の準備をしていたまさにその時。

ここでは、ミックとの再戦、そしてRound4のジュリアン・ウィルソンとの勝負も見事に制し、クォーターでフィリッペ・トリードとのヒートに向かう直前のカノアのインタビューを伝えたい。

ーミックとの昨日の「状況」について話してもらえる?
う〜ん、本当に変な話だよね。僕は全くあの最初の波を取ろうという気持ちはなかったんだ。もしジャッジが、僕が乗ろうとしたと判断して、ミックにプライオリティを渡したかったなら、そうすべきだったし、そうするだろうと思った。だから僕としては、「OK、彼らは(ブロッキングシチュエーションを)取らないんだね」って感じだったよ。ミックも手を挙げていたのに、何も起こらなかったからね。
それで2本の波が来たけど、その間1分くらい?それでも何も起こらなかったから、僕らはコールは無いんだなって思った。その時(試合開始直後で)どちらにもプライオリティが無かったんだけど、僕のほうがピーク寄りにいた。ジャッジがそれをブロッキングシチュエーションとしたかったならその時コールすべきだったのに、本当におかしいよね。1分くらいあったのに、プライオリティがミックに行くことは無かったんだ。ってことは選手にとってはそれがジャッジの判断てことだし、そのまま試合は続いていったんだ。

ーそれについてはミックと話さなかった?
いや何も。明らかにミックは負けていたけど、彼はスマートなコンペティターだから、あのヒートを振り返って、もう一つの結果について考えたと思う。彼には抗議する権利もあったし、実際抗議して、それが通ったんだと思う。彼はもう一度やり直したかったろうしね。
でも最終的に僕にとってはそれって不幸中の幸いだと捉えたよ。だってロウワーズでもう一度試合ができるから。

ーそれが新しいルールだって知ってた?
うん、もちろん知ってたよ。みんながそのことについて理解しようとしてたよ。それはジャッジ陣についても同じことだけど。おかしいよね。僕はヒートの序盤にわざわざそんなことを狙おうともしてないし、ただサーフィンしたいってだけ。戦略ってサーフィンの一部ではあるけど、それが一番嫌い。でも僕は勝つために最善を尽くしたいし、一番いい波にも乗りたい。それでそのあと完璧な波が来るのを見た時に、ミックとお互い見合って、「あ〜自分の方が奥にいるなって」思ったから行ったんだ。

ー再戦するっていう決定には驚いた?
そうだね、その判断は正直信じらんないって感じだった。だって彼らがそれを決定したのは1時間後だったからね。
僕はまさにRound4のヒートの準備をしていて、着替えようとしていた時だった。で、僕が考えていたのはこれからの試合のジェレミーとジョン・ジョンのこと。僕は波のこと考えてヘッドフォンで音楽を聞きながら集中していた。そしたら、彼らが来て僕の方を叩き、再戦をするって告げられたんだ。ものすごくびっくりしたよ。みんな混乱して、どういうことなのか誰も分かってなかったね。
それで僕は“今再戦するような心の準備なんてできてないよ”って思ったよ。正直ムカついたし、馬鹿げてると思った。でもそうしたいっていうならやるよって感じだった。納得するのは難しくてガッカリもしたけど、状況を受け入れてもう一度やって勝ったんだ。

ー気持ちにはなにか影響した?
うん、腹も立ったけど、それで火がついてもう一度勝てたよ。でももちろん別の気持ちもあった。もう一度やったら自分が負けるかもしれなかったから。再戦でもミックが負けたら、それはやっぱり負けていたってことだけど、自分にとっては一度勝った試合だったから、もう一度勝たなきゃいけないっていうプレッシャーを感じたんだ。だから、頭のなかで“自分は勝ってるんだ、自分は勝ってるんだ”って言い聞かせて。
だから勝って自分の名前がRound4のヒート表に出た時は超ストークしたよ!だってRound4だからね!すごく嬉しかった。今度こそ勝ったんだって思ったよ。

新しいルールに伴う混乱で、再試合という状況になったカノア。だが気持ちを整理し、再度戦って得た文句なしの勝利は格別なものだったろう。
次のイベントは10月7日から開催予定のQuiksilver Pro France。
カノア五十嵐の活躍を引き続き期待したい!

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