五十嵐ツトムのCTツアー観戦記 |回想編 | 五十嵐カノアCT初優勝・バリ2019<エピソード1>

五十嵐カノアの父ツトムが、試合に帯同して父親目線で観たリアルで愛のあるツアーレポート。
2019年バリでカノアがCT初優勝を飾った時のエピソードをお伝えする。
Text & Photo by TOM IGARASHI | Supported by Namidensetsu

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Keramas, Bali, Indonesia 2019 –


五十嵐カノア 2019:バリ & 西オーストラリア | Beyond The Lines Ep.1@Red Bull Surfing



2019年5月11日

俺はひとりで大好きなサンタモニカにいた。カリフォルニアって言ったらスケートボードでしょ。俺は8歳からスケートボードの魅力に取り付かれた。
スケートボードの発祥の地カリフォルニアはベニスビーチ。サンタモニカの隣りのビーチ。通称【dogtown】
だから月に一度は必ずこの辺りの空気を吸いに来る。












このサンタモニカに【WSL | World Surf League】のメインオフィスがあります。上の上の写真。だから、私達もちょくちょく来る事も多いのである。
俺がサンタモニカ辺りで休日を満喫している頃、カノアはすでにベルズの試合後にバリ島クラマスへ向かいバキバキ練習を始めていた。
私達いや日本、アジア圏にこんな歴史的な事が起きるとはつゆ知らず。
俺も日本経由でバリ島に入り応援をしに行く準備はしたんだけど…
あれれ、なんじゃこりゃ?






クラマスでのラウンド1、カノアど〜した?ボロボロ?
幼い頃にアマチュア世界選手権で行った時にそう言えば。「こんな浅くて岩がガキガキに有る所でヤバくてインサイドは攻められないよー」
って言っていた事をふと思いだした。
えっまだそんな事をビビってんのかなぁ?まぁ俺も今回はバリ島まで応援に行くのやめた。とりあえず東京で仲間達とLiveで応援だなって感じでキアヌと羽田に向かう。















ロサンゼルスから早朝到着した羽田は雨。
とりあえず都内でいつもの様にバタバタとミーティングを30件ほどこなす。
応援に行く予定だったバリ島のチケットをキャンセルし、私とキアヌはミーティングの合間に【日清カップヌードルミュージアム】へ。その頃カノアはラウンド2もラウンド3も勝ち上がり。
順調に勝ち進んでいるカノア。私達も順調に横浜ラーメン博物館へと進んだ(笑)そしてそろそろカノアを真剣に応援モードに。









この時カノアの応援はシークエンス時代の先輩とキアヌとで、都内の歯医者さんの所有する素晴らしい千葉は勝浦の部原ハウスにてライブ観戦。景色も最高!
歴史的な事がこれから始まる。バリ島のカノアからも電話が入り、調子が良くもしかしたら行けそうだよ、楽しみにしててねって言ってた。

ピーター・クリサント(ブラジル)を難なく倒していよいよファイナルデイ。次のクォーターファイナルの相手は経験豊富でなかなか手ごわいエース(エイドリアン・バッカン)さんだ。
ロータイドのヒートでインサイドは岩が出ている。
これに勝ち上がれば次はまた大大大先輩のKINGケリー(ケリー・スレーター)さんとのヒートだ。

カノア、逆転に必要な点数は4点。残り時間6分。



Adrian Buchan vs. Kanoa Igarashi – Quarterfinals, Heat 4 – Corona Bali Protected 2019 @WSL






↑ これで勝負がついた!!
ベテランのエースさんを押さえて、次はセミファイナル、大先輩KINGケリーさんだ。強敵です。

エピソード2へと続く。


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