五十嵐ツトムのCTツアー観戦記 |回想編 | 五十嵐カノアVSフィリッペ・トレード 2019年CTブラジル

五十嵐カノアの父ツトムが、試合に帯同して父親目線で観たリアルで愛のあるツアーレポート。
2019年ブラジルで行われたCT<オイ・リオ・プロ>クォーターファイナルでのフィリペ・トレードとのマンオンマン対決の裏側エピソードをお伝えする。
Text & Photo by TOM IGARASHI | Supported by Namidensetsu

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Saquarema Rio de Janeiro, Brazil . 2019 –

Filipe Toledo vs. Kanoa Igarashi – Quarterfinals, Heat 1 – Oi Rio Pro 2019 #WSL



さてと。今回のお話はブラジルのサーフスター「フィリペ・トレード」との対決の模様とこのイベント「オイ・リオ・プロ」のバックステージ・エピソードです。まー彼とは色々とーねーありました。そのお話はまた次回ってことで楽しみに待っててください。このフィリペとの対決の舞台はブラジルのサクアレマ・Saquarema Rio de Janeiro, Brazil このブラジルでの大会は熱狂的なサーフファンが集まることで有名。熱狂的なブラジリアンのファンに迎えられる同イベントはあまりに盛り上がりすぎるため、選手の安全確保に向けて、去年のイベントでは海へと繋がる橋が建設されていました。
「熱狂的ファンからWCTサーファーを守れ!」
しかし、開催を目前に控えてメイン会場の移動がWSLから発表されたので、橋を使用することはなくなりました。



ブラジルへ向かうカノアを空港まで送る車内での「親子2ショット」






こんな事もあり、一昨年くらいからサクアレマ「Saquarema」の方に会場を移してコンテストを開催してるんです。カノアも幼い頃から試合や撮影などでブラジルには何度も行っています。このブラジルでは熱狂的なカノアのファンが沢山いて外出するのも一苦労なんです。
なんでこんなにカノアの熱狂的ファンが増えたかと言いますと、2016年ブラジルでのQS6000「hungloose pro Brazil」での優勝!テレビ局からのインタビューのことです。
「カノアくんは見た感じは日本人だけれどもカリフォルニア出身だよね?」って英語でのインタビュー。その英語のインタビューに対してブラジルの現地語のポルトガル語でペラペラと話し対応したら、ブラジルの新聞記者やら雑誌の記者がカノアを囲んで、ななんでポポポポっポルトガル語を喋るんだよー?
大勢のブラジル・メディアの人たちがビックリ。



2019年ブラジルで行われたQS6000【HANG LOOSE PRO】でカノアは優勝。優勝インタビューをポルトガル語で答え、多くのファンを獲得した。Kanoa Igarashi vence QS 6000 da Joaquina e assume a liderança do ranking do QS #Canal Woohoo



そんなカノアのポルトガル語でのインタビューをテレビで放映されたもんだから翌日からカノアのホテルの部屋にテレビを見たファンが「何でか部屋のルームナンバーまでわかっちゃって」早朝から殺到。
ホテル側も対処に困難を極め数時間後にはホテルの入口とカノアの部屋の前に専用のセキュリティーが立つことになり一安心(笑)それでもホテルの前にはカノアの出待ちファンが大勢集まり、WSL側もカノアの猛烈な人気ぶりをみてホテルから大会会場までの厳重な警備をつけてくれました。



Kanoa brasileiro, Colapinto mulherengo? Surfistas gringos se divertem no Brasil – SAF Saquarema #2 #Série ao Fundo



上のビデオの冒頭でカノアが歌っている歌は「CANOA・カノア」っていうブラジルで有名な童謡らしいんですが、ブラジルでカノアって意味がカヌーっていうそうで、歌の内容は「頑張ってカヌー(カノア)を漕いで向こう岸まで」って事らしくカノアのヒートの時にファンが大合唱してくれる事も。
カノアーもう少しでファイナルだよ、頑張れーって。
やはり言語って凄く大事なんですね。そんな事からブラジルではカノアに対するインタビューの数が半端じゃなんです。

エピソード2へと続く


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