6月9日（金）に発売されたSURF MAGAZINE VOLUME02の特集は“STOKED”。その言葉に体現する人物として一番初めに登場してもらったのが、生ける伝説、ゴッドファーザー・オブ・サーフのハービー・フレッチャー。ここで紹介した写真は、日本に来日したハービーを撮影するべく、本誌シニアフォトグラファーの写真家・横山泰介が、撮り下ろしたものの中の2枚。マウイ島マアラエアでのライディング写真の前で、サーファーであり、アーティストであるハービーの表情を写した素晴らしい（そしておちゃめな）ポートレートだ。だが撮影後、横山が編集部に送ってきてくれた写真のフォルダの中には、それらの撮り下ろした写真群に加えて、ハービーが今回の特集のために直筆メッセージを添えてくれた、（以前横山によって撮影された）写真も入っていた。試しにそれをページデザインにレイアウトしてみると、そのメッセージが効いてなんともかっこいい…。もちろん撮り下ろした写真もはめ込んでみたのだが、そちらもやはり良い。編集部、デザイナー共に迷ったのだが、メッセージ入りの方でいこうということになった。実物の写真はぜひ雑誌で確認してほしい。

　というわけで、今回は撮り下ろした写真を使用しないという暴挙に出たのだが、ページデザインを見た横山、そしてハービーからも「かっこいい」とのお言葉をいただけたので、ほっと一安心。 限られた誌面の中で、毎度迫られる編集上の決断。だが、そんなところも雑誌づくりの面白みかもしれない。