JPSA第2戦「IZU SHIMODA CHAMPION PRO」は、 次世代の旗手、西優司と野中美波が 初優勝を果たす!
Photos & Text by Jun Takahashi
西修司(左)、堀越力(右)に担がれるチャンピオン・西優司。名実ともに日本の次世代プロの筆頭となった。
6/23~25日に開催された「IZU SHIMODA CHAMPION PRO」。波のコンディションを優先し全日、会場を白浜から多々戸へ移しての開催された。大会最終日は、前日のノーライドの選手も出るほどの小波からサイズアップをしてコシハラたまに胸サイズ。実力が問われる見ごたえのある展開に。
注目の選手は何と言っても多々戸をホームとする大野修聖。ローカルナレッジと圧倒的なスキルで危なげなくファイナルに駒を進める。他のファイナリストは、安定感のあるエアーリバースを武器に勝ち上がった大澤伸幸、勢いのあるサーフィンで初ファイナル進出の脇田泰地、玄人好みの深いターンとモダンマニューバーを兼ね備えた西優司という、ベテランと若手が入り混じった面白いマッチアップとなった。試合開始早々、大野、西がグッドスコアをメイクし、両選手の一騎打ちの色が濃くなる。その後も西がテンポよく波を掴みエクセレントスコアを叩き出しトップに躍り出る。プライオリティを持つ大野は、実力からして波さえ掴めれば逆転は十分望める展開の中、ヒート後半波はパタリと止み、地元の応援団の大声援も虚しく、手を打つことをできずにタイムアップ。若干17歳のニューヒーローが誕生した。
初優勝を決めた野中美波。ファイナルを戦い抜いた直後の笑顔。
女子の方もベテランの庵原美穂と、橋本恋、都筑有夢路、野中美波という若手による新旧入り混じったメンツでのファイナルとなった。庵原が安定感のあるライディングでヒートを進めていくかと思いきや、橋本、都筑が中盤に追い上げる。橋本はオーストラリアでのQS優勝から調子を上げているようで、ターンの質が一味違う。都筑もますますアグレッシブに波を攻め、激しいデッドヒートが繰り広げられる中、これまで乗れていなかった4位の野中が形のいいレギュラーの波を掴みスコアを上げる。そして立て続けにレフトに乗り一気に1位のポジションへ。そのまま逃げ切り、15歳にして嬉しいJPSA初優勝を果たした。
西優司、野中美波はともにキッズの頃から注目を集めてきた期待の若手。次世代の選手がプロシーンでも台頭し始めている。そうはいえども、大野修聖、大澤伸幸、庵原美穂らベテランのサーフィンはやはり抜群に上手い。次なる第3戦は7/27日(金)~30日(日)に愛知県・伊良湖で開催される「夢屋サーフィンゲームス 田原オープン」。白熱するJPSAツアーから、ますます目が離せない。
コンテスト会場の予定だった白浜。コンディション不良のため多々戸浜へと移動になった。
会場の多々戸浜。大会2日目、ももたまに腰のスモールコンディションだがプロはバッチリ乗りこなす。
ダントツのサーフィンで会場を沸かせた大野修聖。
下田温泉株式会社のご厚意により設置された温泉。海上がりに最高のおもてなし。
最終日にビーチクリーン行い、いつも綺麗な伊豆の海がさらに綺麗になった。
ヒート前の女子ファイナリスト。左から野中美波、庵原美穂、橋下恋、都筑有夢路。
ファイナル直前の脇田泰地と、兄をサポートする脇田紗良。兄妹でプロサーファーの道を歩む。
ファイナルを見守る大野修聖応援団。地元・多々戸浜は熱気に包まれた。
ヒーローインタビューを受ける若きチャンピオン・野中美波。若干15歳。
表彰式での男子ファイナリストの面々。左から西優司、大野修聖、脇田泰地、大澤伸幸。
伊豆といえば温泉。ファイナルの疲れを癒す大澤伸幸(左)と大野修聖(右)。お疲れさまでした!