VOLUME 02
FACE TO FACE WITH SHOTA NAKAMURA
Portrait by Tasiuke Yokoyama
Text by Jun Takahashi
日本のサーフシーンに置いて、ユニークかつ圧倒的な存在感を 放つ中村昭太。特にビッグウェイブ、チューブライドとなると 全く別次元のサーフィンを見せ、他のサーファーの追随を許さ ない。幼い頃から数々のコンテストで優勝を果たしてきたが、 最近、大会ではその姿を見ない。どうしているのかと思ってい たら、創刊号ノースショア特集でも掲載されたハワイでのエ ピックショット、Surfline のインスタグラムで話題となった前 人未到の波でのライディングショットと立て続けに、やはり他 のサーファーではなし得ない形でシーンを賑わせた。
そんな昭太のサーフィンを支えるサーフボードを削るのは、 Crystal Dreams Surfboard の赤羽祐介だ。昭太を幼い頃から見 守り、一緒にサーフィンをし続けてきた先輩でありながら専属 のシェイパー。お互いを深く知り合っているからこそ生まれる サーフボードに、昭太は絶対的な信頼を寄せている。もちろん ハワイで乗るボードも赤羽シェイプ。取材当日もファクトリー では昭太のサーフボードがシェイプされていた。そこでのコ ミュニケーションを見ていると、二人が、昔からサーファー達 が歩み続けてきた王道を行っているのがわかる。ファクトリー にはザ・デイのために、2015 年のバックドアをメイクしたマジッ クボードがサイズ違いで並んでいて、出番を待っている。
昭太も時折、自分のサーフボードを削る。やはり昔のサー ファー達がそうしてきたように。昭太がシーンにおいてエキセ ントリックに映るのは、実は今の時代に少なくなったトラディ ショナルなサーファーだからなのではないだろうか?
SURF MAGAZINE VOLUME 02 のインタビュー『FACE TO FACE WITH SHOTA NAKAMURA』では、そんな中村昭太の内面 に迫った。